2019年4月25日木曜日

セコイアの新緑、連休のお知らせ

 平成もいよいよ残り僅かとなりました。
「令和」はどんな時代になるでしょうか?
 セコイアの新緑が美しい季節、この連休は家の片付けに励み、気持ち良く爽やかに新しい時代を迎えたいものです。
 皆様も楽しいゴ-ルデンウィ-クをお過ごしください!

 当社のお休みは次の通りです。どうぞよろしくお願い致します。
4月 27日(土)営業
    28日(日)営業
    29日(月)休業
    30日(火)営業
5月  1日 (水)休業
   2日(木)営業
   3日(金)休業
   4日(土)休業
   5日(日)休業
   6日(月)営業


2019年4月12日金曜日

「ノースライト」 横山秀夫  



今話題の新刊「ノースライト」(新潮社)。著者は「クライマ-ズ・ハイ」で有名な元上毛新聞記者の作家、横山秀夫さんです。

「すべてお任せします。あなた自身が住みたい家を建ててください。」と突然施主に依頼された建築士が主人公。家は完成したものの引越した気配はなく、施主は行方不明に。新居にぽつんと残されたブル-ノ・タウトの椅子を手がかりに、施主の行方を追っていくミステリ-小説。

高崎の少林山達磨寺洗心亭、仙台の商工省工芸指導所、熱海の旧日向別邸など、タウトの足跡を辿り、タウトの椅子を巡る謎を解きながら、建築士自身が向き合わざるをえない「家族や家」の問題、葛藤を描き、それを解決していくという興味深いスト-リ-です。
仙台で日本人に工芸を指導していたタウト。先日、高崎市美術館で開催された「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」展の焦点でもある「モダンデザイン」を巡る国境を越えた交流、タウトの意志を継ぐ日本人の職人魂が、この小説の中でも大きな鍵になっています。
 
 タウトを題材にした展覧会も鑑賞したばかりなので、一層興味が増し、小説の舞台や背景も理解しやすく、長編ですが一気に読んでしまいました。おもしろかったです!






 上はタウトがデザインした木のテ-ブルと折りたたみ椅子。1935年に制作されました。手作りの温かみが感じられるシンプルで美しいデザインです。群馬県立歴史博物館所蔵。
「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」展覧会カタログより。