2017年10月13日金曜日

「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」展

 東京国立近代美術館に「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」展を見に行きました。
 この展覧会は日本の建築家56組による75件の住宅建築を、400点を超える模型、図面、写真、映像などを通して紹介する大きな展覧会です。2016年秋からローマ、ロンドンを巡回し、いよいよこの7月に東京で開幕しました。
 時系列ではなくテーマごとの展示になっているので、戦後の「日本の家」の特徴や実験的な試みをとても理解しやすい展示になっています。

 建築家が施主と共に作る創意工夫あふれる個人住宅。戦後、暮しや家族のあり方の変化、遊びの要素、新しい技術や材料など、古い伝統から解き放たれて、様々な試みを建築に取り入れてきたことがよくわかりました。

 しかし、現在の住宅を取り巻く状況を見ると、どんどん保守的でつまらないものになっているような感じがします。戦後の実験的な試みはどこへ行ってしまったのか…いろいろ考えさせられました。
 
 この展覧会は10月29日まで開催されています。図面や模型、映像などたくさんあってとてもおもしろいです!「住宅」に興味のある方はぜひお出かけください。